実は、拷問器具「アイアンメイデン(鉄の処女)」は、中世には存在しなかった

中世ヨーロッパの拷問器具として有名な「アイアンメイデン」。 内側にトゲが生えた鉄の棺桶で、中に入った人を串刺しにする……という恐ろしい装置。 博物館や映画などで見たことがある人も多いでしょう。

実はあれ、中世に使われた記録はゼロ。後世の人が作った「捏造(ニセモノ)」です。

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見世物として作られた

あれが作られたのは中世が終わったずっと後、18世紀〜19世紀頃です。 「昔の時代はこんなに残酷だったんだぞ!」と展示して客を呼ぶために、古びた部材を継ぎ接ぎして作られたアトラクション用の創作物でした。

実際の中世にはあんなに手の込んだ処刑道具を作る技術も予算もなく、もっと単純なロープや火を使っていました。

まとめ

「鉄の処女」という厨二病心をくすぐるネーミングと、残酷すぎるビジュアル。 それらすべてが、後世の興行師たちが考えた「演出」だったのです。 私たちは数百年間、まんまと脅かされていたわけですね。

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