実は、三毛猫には「メス」しかいない?オスが生まれたら奇跡!「3万分の1」の確率が生んだ伝説の値段とは

はじめに

2月22日は「ニャン・ニャン・ニャン」で「猫の日」。 猫といえば、日本猫の代表格である「三毛猫(みけねこ)」を思い浮かべる人も多いでしょう。 白・黒・茶色(オレンジ)の3色が混ざった、あの独特の模様です。

しかし、街で見かける三毛猫。 実はそのほとんどが「女の子(メス)」だということに気づいていますか?

「えっ、たまたまでしょ?」 いいえ、違います。 遺伝子のルール上、「三毛猫のオス」は原則として生まれないようになっているのです。

もしあなたがオスの三毛猫を見つけたら、それは「四つ葉のクローバー」どころではない、とんでもない奇跡なのです。


理由は「X染色体」にある

なぜオスがいないのか? これには、中学校で習う「X染色体」と「Y染色体」が関係しています。

猫の毛の色を決める遺伝子のうち、「黒」と「茶色(オレンジ)」は、性別を決める「X染色体」の上にしか乗りません。 そして、1つのX染色体には、黒か茶色の「どちらか1色」しか乗せられないのです。

  • メス(XX): Xが2つあるので、「黒」と「茶色」の両方を持てる。これに「白」が加わって「3色(三毛)」になれる。
  • オス(XY): Xが1つしかないので、「黒」か「茶色」のどちらか1色しか持てない。(白+黒、または白+茶色の2色止まり)

つまり、オスは染色体の構造上、どうしても3色揃えることができないのです。


奇跡のオス「3万分の1」

「じゃあ、オスの三毛猫は絶対にいないの?」 というと、例外中の例外が存在します。

ごく稀に、染色体のエラー(突然変異)で、「XXY」という染色体を持って生まれてくるオスがいます(クラインフェルター症候群)。 この場合のみ、Xが2つあるため、「オスなのに三毛猫」という奇跡が起こるのです。

その確率は、なんと「3万匹に1匹」と言われています。


家が建つ? 船の守り神?

この希少性から、昔の日本ではオスの三毛猫は「伝説の存在」として扱われてきました。

  • 招き猫のモデル: 幸運を呼ぶ象徴として。
  • 船の守り神: 江戸時代、オスの三毛猫を船に乗せると「絶対に遭難しない」「天気が読める」と言われ、船乗りたちが血眼になって探しました。
  • とんでもない高値: 現代の価値に換算すると、「数千万円(家が建つ値段)」で取引されたという記録もあります。 (※第一次南極観測隊の船長も、オスの三毛猫「たけし」を安全祈願で連れて行きました)

ちなみに「茶トラ」はオスが多い

逆に、茶色い縞模様の「茶トラ」は、遺伝子の関係で「約8割がオス」だと言われています。 「三毛猫は女子会、茶トラは男子校」 と覚えると、猫を見るのが少し楽しくなるかもしれません。


まとめ:オスの三毛猫は伝説

  • 三毛猫は遺伝子の仕組み上、ほぼ100%「メス」である
  • オスが生まれる確率は「3万分の1」の突然変異
  • 希少すぎるため、昔は「船の守り神」として高値で取引された
  • 南極観測船にもオスの三毛猫が乗っていた

もし、道端で三毛猫を見かけたら、 「可愛い女の子だな」 と思ってほぼ間違いありません。 しかし、もしその子がオスだったら……。 その瞬間、あなたは3万分の1の奇跡に出会っていることになります。 今年の「猫の日」は、近所の三毛猫の性別をこっそりチェックしてみてはいかがでしょうか?

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