はじめに
最近、パン屋さんや韓国スーパーで「コグマパン」という名前を見かけたことはありませんか?
名前だけ聞くと、 「あぁ、アンパンマンみたいな、可愛い子熊(こぐま)の顔をしたパンかな?」 「チョコペンで顔が描いてあるのかな?」 と想像してしまいますよね。
しかし、実際に売り場に行ってそのパンを見ると、頭が「?」で埋め尽くされます。 そこに並んでいるのは、クマではなく、どう見ても「サツマイモ」だからです。
実は「コグマパン」の「コグマ」は、日本語の「小熊」とは全く関係のない言葉だったのです。
正体は「リアルなサツマイモパン」
コグマパンの正体は、韓国発祥の大人気スイーツパンです。 見た目は、土がついているかのような紫色の皮に、中には黄金色のサツマイモあんがたっぷり。 形も味も、本物のサツマイモそっくりに作られています。
「じゃあ、なんで『コグマ』なんて紛らわしい名前なの?」 と思いますよね。
理由は「韓国語」だった
その理由は、韓国語にあります。 韓国語で「サツマイモ」のことを、 「コグマ(고구마)」 と発音するのです。
つまり、
- 韓国語: コグマ(サツマイモ) + パン
- 日本語: コグマ(小熊) + パン
偶然にも発音が完全に一致してしまったため、日本人が聞くと「動物のパン」に聞こえてしまうという、面白い「空耳(そらみみ)」が起きていたのです。
食感はお餅みたい?
このコグマパン、見た目だけでなく食感も特徴的です。 普通のパン生地ではなく、タピオカ粉やもち米粉を使った生地で作られることが多いため、「モチモチ」としたお餅のような食感が楽しめます。
外側の紫色は、紫芋パウダーなどで再現されており、割ると中からホクホクのサツマイモペーストが出てくる……まさに「芋好きのためのパン」なのです。
「カムジャパン」もある
ちなみに、コグマパンの友達に「カムジャパン」というものもあります。 これも「噛むじゃん? パン」という意味ではありません。
韓国語で「カムジャ(감자)」は「ジャガイモ」のこと。 つまり、見た目が本物のジャガイモそっくりなパンのことです。
韓国のパン業界は、本物の野菜そっくりに作る「リアルパン」がブームになっており、その代表格がコグマ(サツマイモ)だったというわけです。
まとめ:クマは一匹もいない
- 「コグマパン」は小熊のパンではない
- 韓国語でサツマイモを「コグマ」と言うから
- 見た目はサツマイモそっくりなモチモチパン
- ジャガイモのパンは「カムジャパン」
パン屋さんで「コグマパンあります」という張り紙を見て、 「可愛いクマちゃんを買いに行こう!」 と子供を連れて行くと、 「……これ芋じゃん!」 とガッカリされるかもしれません。
でも、味は絶品です。 「これは韓国語でサツマイモって意味なんだよ」 と雑学を添えて、モチモチの芋パンを楽しんでみてはいかがでしょうか。


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