実は、熱が出た時に「おでこ」を冷やしても熱は下がらない!本当に冷やすべき場所は「首・脇・足の付け根」の3点だけ

はじめに

風邪をひいて熱が出た時。 ドラマやアニメでもよく見る光景ですが、まず最初に「おでこ」に冷たい濡れタオルや、冷却シート(冷えピタなど)を貼りたくなりますよね。

「頭を冷やせば熱が下がるはず!」 そう信じて疑いませんが、実は医学的に言うと、おでこを冷やしても体温を下げる効果はほとんどないという衝撃の事実をご存知でしょうか?

あれは、あくまで「気持ちいいだけ」。 本当に熱を下げたいなら、狙うべき場所は別の「3点」なのです。


おでこは「氷嚢(ひょうのう)」が触れているだけ

なぜおでこでは熱が下がらないのでしょうか? 理由はシンプルで、「太い血管が通っていないから」です。

体温を下げるメカニズムは、車のエンジンの冷却水と同じ。 「血液」を冷やすことで、冷えた血が全身を巡り、体の内側から体温を下げていきます。

おでこには毛細血管しかなく、そこをいくら冷やしても、全身を巡る血液の温度は変わりません。 つまり、おでこを冷やすのは、「熱々のやかんの外側に、小さな氷を乗せている」ようなもので、中身のお湯(血液)は熱いままなのです。


本当に冷やすべき「3点(リンパ節)」

では、どこを冷やせばいいのか? それは、皮膚の表面近くに「太い血管(動脈)」が走っている場所です。

  1. 首の横(頚動脈)
  2. 脇の下(腋窩動脈)
  3. 足の付け根(大腿動脈)

この3箇所は、体の中でも特に太い血管が通っています。 ここを保冷剤や氷枕で挟むようにして冷やすと、そこを通る大量の血液が一気に冷却され、効率よく全身の熱を下げる(解熱する)ことができるのです。


じゃあ「おでこ」は無意味なの?

「えっ、じゃあ冷えピタとか意味ないの?」 と思うかもしれませんが、全く無意味ではありません。

おでこを冷やす最大の効果は、「快感(リラックス効果)」です。 熱でボーッとしている時に、ひんやりした刺激があると気持ちいいですよね。その「気持ちよさ」が痛みを紛らわせたり、安眠を助けたりする効果はあります。

ですので、

  • 熱を下げたいなら: 脇や首を冷やす
  • 気持ちよくなりたいなら: おでこを冷やす

と、目的によって使い分けるのが正解です。


注意:寒気がある時は冷やさないで!

ただし、一つだけ注意点があります。 「寒気(悪寒)」がしてガタガタ震えている時は、まだ熱が上がりきっていない証拠です。 このタイミングで体を冷やすと、体は「もっと熱を上げなきゃ!」と頑張ってしまい、逆効果で苦しくなります。

冷やすのは、「熱が上がりきって、暑くて汗をかいている時」にしましょう。


まとめ:エンジニアのように冷やそう

  • おでこを冷やしても解熱効果はない(気持ちいいだけ)
  • 熱を下げるなら「首・脇・足の付け根」の太い血管を狙え
  • 寒気がある時は温めるのが正解

「おでこにタオル」は、あくまで看病の愛情表現。 実利を取るなら、「脇に保冷剤」が最強の看病テクニックです。 いざという時のために、冷凍庫に保冷剤を常備しておきましょう。

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