実は、バーコードリーダーは「黒い線」を読んでいない!機械が見ていたのは「白い隙間」の方だった

はじめに

コンビニやスーパーのレジで、店員さんが「ピッ」と読み取る「バーコード」。 太さの違う黒い線が並んでいる、あのお馴染みの模様です。

「バーコードリーダーなんだから、当然あの『黒い線』の太さや並びを読んでいるんでしょ?」 と思いますよね。

しかし、実はこれ、大きな勘違い。 バーコードリーダーが読んでいるのは、黒い線ではなく、「白い隙間(余白)」の方だったことをご存知でしょうか?

機械にとって、黒い線は「無視する部分」であり、主役はあくまで「白」だったのです。


仕組みは「光の反射」

なぜ「白」を読むのでしょうか? それは、バーコードリーダーから出る「赤い光(レーザー)」の性質に関係しています。

リーダーは、バーコードに向かって赤い光を発射し、その「跳ね返ってきた光」をセンサーで受け取って情報を読み取っています。

ここで、色と光のルールを思い出してください。

  • 白色: 光をよく「反射」する。
  • 黒色: 光を「吸収」してしまう(反射しない)。

つまり、リーダーが光を当てた時、 「あ、ここから光が帰ってきた!=白だ!」 「ここは光が帰ってこないな……=黒(無視)」 と判断しているのです。

機械は「白の太さと配置」を必死に読み取っており、黒い線は単なる「光を遮るための壁」でしかなかったのです。


だから「黒い紙」には印刷できない

この仕組みを知ると、ある疑問が解けます。 「なぜ、黒い紙に白いインクでバーコードを印刷してはいけないのか?」

デザイン的にかっこいいからと、黒いパッケージに白い線でバーコードを印刷してしまうと、レジで全く反応しません。 なぜなら、

  • 背景(黒): 光を吸収する。
  • 線(白): 光を反射する。

これだと、機械が「全体が白い(光が返ってくる場所ばかり)」と誤認したり、センサーの仕様上、うまく「オン・オフ」の切り替えができなくなってしまうからです。 (※最近の高性能な画像認識タイプなら読めることもありますが、基本的にはNGです)

バーコードの下地が必ず「白(または黄色などの明るい色)」でなければならないのは、「光を反射させるスクリーン」が必要だからなんですね。


なぜ光は「赤」なの?

ちなみに、バーコードリーダーの光が「赤色」なのは、赤が一番「茶色や青などの汚れ」に強く、白地とのコントラストを正確に読み取れるからだと言われています。

逆に、バーコードの印刷色に「赤色」を使ってしまうと、赤い光と同化してしまって機械には「真っ白」に見えてしまい、読み取れなくなります。 だからバーコードは「黒(または濃い紺や緑)」である必要があるのです。


まとめ:主役は「余白」だった

  • バーコードリーダーは、光の「反射」を見ている
  • 白は光を反射し、黒は光を吸収する
  • 機械は「白い部分」の情報を読んでいる
  • 黒い線は、ただの「影」の役割

普段、私たちは「黒い線」ばかりに注目してしまいますが、機械にとっては「あの線と線の間の『白い隙間』こそがメッセージ」だったのです。

次にレジで「ピッ」という音を聞いたら、 「今、あの機械は猛スピードで『白』を見分けているんだな……」 と、健気なセンサーの働きを想像してみてください。

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