実は、寒いと鼻水が出るのは「風邪」じゃない!肺を守るために鼻が「高性能加湿器」になっていた

はじめに

冬の寒い朝、外を歩いていると。 「ズズッ……」 風邪をひいているわけでもないのに、なぜか「鼻水」が出てきて困ったことはありませんか? スキー場や冬のランニング中など、気づけば鼻をすすっている……なんてこと、よくありますよね。

「寒さで鼻がバカになったのかな?」 なんて自分の鼻を責めないでください。 実はその鼻水、あなたの鼻が「肺を守るための防衛システム」をフル稼働させた証拠なのです。


肺は「暖かくて湿った空気」がお好き

人間の「肺」という臓器は、とてもデリケートです。 肺にとっての理想的な空気環境は、「温度37℃、湿度100%」だと言われています。

しかし、冬の外気はどうでしょう? 「温度5℃、湿度30%」のような、肺にとっては「極寒の砂漠」のような過酷な環境です。 こんな冷たく乾燥した空気をそのまま吸い込むと、肺の細胞がダメージを受けてしまいます。

そこで立ち上がるのが、最前線の門番である「鼻」です。


鼻の中で「緊急加湿・暖房」が行われている

冷たい空気が鼻に入ってきた瞬間、鼻の粘膜は緊急スクランブル体制に入ります。

  1. 暖房スイッチON(鼻詰まり・赤鼻) 血管を拡張させて血流を増やし、鼻の中の温度を一気に上げます。これで通過する空気を温めます。(寒いと鼻が赤くなるのはこのためです)
  2. 加湿スイッチON(鼻水) 粘膜から大量の水分(鼻水)を分泌し、空気に湿気を与えます。

つまり、あなたの鼻は一瞬のうちに「高性能な加湿機能付きファンヒーター」に変身し、冷たい外気を肺が喜ぶ状態に変換してから送り届けているのです。


鼻水が垂れるのは「加湿のしすぎ」

では、なぜ鼻の外にまで垂れてくるのでしょうか? それは、鼻が真面目に働きすぎて「加湿用の水(鼻水)」を作りすぎてしまったか、あるいは「吐く息の水分が冷やされて結露した(窓の結露と同じ)」かのどちらかです。

医学的には「スキーヤー鼻(skier’s nose)」や「寒冷性鼻炎」とも呼ばれますが、基本的には体が正常に機能している証拠です。 (※サラサラした透明な水なら問題ありませんが、黄色くドロッとしている場合は風邪や蓄膿症の可能性があるので注意してください)


まとめ:鼻は優秀なエアコン

  • 寒い時の鼻水は、風邪ではなく防御反応
  • 冷たく乾燥した外気を、肺のために「加湿・加温」している
  • 溢れた加湿用の水が、鼻水として垂れてくる

「また鼻水が出た、かっこ悪いな…」と思わず、 「おっ、今日も私の鼻は高性能なエアコンとして稼働しているな!」 と誇らしく思ってあげてください。 あなたの肺が健康でいられるのは、その鼻水のおかげなのです。

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