はじめに
飲食店や工場、病院などで働く皆さん。 出勤したら、まずロッカーで制服に着替えて、身だしなみを整えてから「おはようございます!」とタイムカードをガチャン。 仕事が終わったら、タイムカードを押してから着替えて帰る。
これが「当たり前」だと思っていませんか? もしそうなら、あなたは毎日10分〜15分ほどの給料を捨てていることになります。
「実は、会社の指示で制服に着替える時間は、法律上の『労働時間』にあたります」
「着替え」は立派な仕事
労働基準法において、労働時間とは「会社の指揮命令下に置かれている時間」のことです。
- 制服着用が義務付けられている
- 着替えないと仕事が始められない
この場合、着替えは「仕事をするための不可欠な準備」であり、会社の指示によるものとみなされます。 したがって、本来は「出社してすぐ(私服で)タイムカードを押してから、着替える」のが正解なのです。
チリも積もれば数万円
「たかが着替えの5分、10分でしょ?」と笑ってはいけません。
仮に、着替えと準備で1日15分かかっているとします。 時給1,000円で、月20日働いた場合。
- 1日:15分(250円)
- 1ヶ月:300分=5時間(5,000円)
- 1年間:60時間(60,000円)
なんと、年間で6万円もの給料を「着替え代」として会社にプレゼントしている計算になります。旅行に行けちゃいますよね。
掃除や朝礼も同じ
同様に、以下のような時間もすべて「労働時間(給料が出る時間)」です。
- 始業前の掃除: 「みんなで掃除しよう」と強制されているなら労働です。
- 朝礼: 参加必須なら労働です。
- 片付け: タイムカードを押した後のゴミ捨てや報告業務も労働です。
大手企業も変わり始めている
以前はあやふやにされがちでしたが、最近では裁判で「着替え時間は労働時間である」という判決が多く出ています。 これを受けて、大手牛丼チェーンやファミレスなどでも、 「着替え時間として1日一律5分を加算する」 「着替えてから打刻ではなく、打刻してから着替える運用に変える」 といった動きが加速しています。
まとめ:自分の時間は安売りしない
- 制服への着替え時間は「労働時間」である
- 掃除や朝礼も強制なら給料が出る
- 1日15分のタダ働きは、年間数万円の損失になる
- 過去の分も(3年前まで)請求できる権利がある
もしあなたの職場が「着替えてから打刻」というルールなら、それは法律違反の可能性があります。 すぐに変えるのは難しいかもしれませんが、「これは本来、お金が発生している時間なんだ」と知っておくだけでも、働き方への意識が変わるはずです。


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