実は、「エリーゼのために」のエリーゼは存在しない!ベートーヴェンの字が汚すぎて読み間違えられた悲劇

はじめに

「テロリロリロリロ……♪」 誰もが一度は聴いたことがある、ベートーヴェンのピアノ名曲『エリーゼのために』。 優しく美しいメロディから、 「きっと、愛するエリーゼという女性のために書いたラブソングなんだろうな」 と想像しますよね。

しかし、歴史を調べてみると、ベートーヴェンの周りに「エリーゼ」という名前の親しい女性はいませんでした。 では、一体誰に贈った曲なのか?

「実は、本当のタイトルは『テレーゼのために』でした」 名前が全然違うのです!

原因は「悪筆(字が汚い)」

この曲が作られたのは1810年頃ですが、楽譜が発見されて出版されたのは、ベートーヴェンの死後40年も経ってからでした。

発見された楽譜の表紙には、直筆でタイトルが書かれていたのですが、 ベートーヴェンは超がつくほどの「悪筆(字が汚い人)」として有名でした。

出版社の人が、 「なんて書いてあるんだこれ……。『T(テ)』じゃなくて『E(エ)』に見えるな……。後ろは……『lise(リーゼ)』か? よし、『エリーゼ(Elise)』ってことにしておこう!」

こうして、歴史的な読み間違い(誤植)によって、世界中で『エリーゼのために』として広まってしまったのです。

テレーゼって誰?

本来の宛名であるテレーゼ・マルファッティは、当時ベートーヴェンが本気で結婚を考えていた女性でした。 この曲は、なんと「プロポーズのために贈った曲」だったと言われています。

しかし、悲しいことにプロポーズは失敗。テレーゼは他の貴族と結婚してしまいました。 ベートーヴェンにとっては、

  1. プロポーズは断られる
  2. 心を込めた曲のタイトルは間違えられる

という、まさに「踏んだり蹴ったり」の黒歴史ソングなのです。

実は他にも被害者が?

ベートーヴェンの字の汚さは筋金入りで、他の曲でも被害が出ています。 交響曲の『英雄(エロイカ)』も、元々はナポレオンに捧げるつもりで名前を書いていましたが、ナポレオンが皇帝になったことに激怒してペンで塗りつぶし、その筆圧で紙が破れた……なんてエピソードも。 感情的で筆圧が強い天才だったのですね。

まとめ:本当は「テレーゼのために」

  • 「エリーゼ」という女性は存在しない(可能性が高い)
  • 本当の相手は「テレーゼ」という恋人
  • ベートーヴェンの字が汚すぎて、出版社が「E」と読み間違えた
  • 実は失恋の思い出の曲

もしあなたが『エリーゼのために』を演奏する機会があったら、 「これは本当は『テレーゼ』への叶わぬ恋の曲なんだよな……」 と思いながら弾いてみてください。 あの切ないメロディが、より一層心に響くかもしれません。

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