はじめに
タバコや花火、お仏壇のロウソクに火をつける時。 今では100円ライターが主流ですが、昔ながらの「マッチ」を使うこともありますよね。
木の棒の先についた薬を、シュッと擦って火をつける。 そのシンプルな構造から、 「大昔からある原始的な道具がマッチで、近代になって機械化されたのがライターだ」 と思っていませんか?
「実は、発明された順番は『ライター』の方が先です」 私たちのイメージとは逆で、マッチの方が後から登場した「新製品」だったのです。
ライターの方が数年早い
歴史を紐解くと、それぞれの発明年は以下の通りです。
- ライター(ドベライナーのランプ):1823年
- マッチ(摩擦マッチ):1826年〜1827年
わずかな差ですが、確かにライターの方がお兄さんなのです。
最初のライターは「化学実験装置」だった
世界初のライターは、ドイツの化学者が発明しました。 仕組みは、「硫酸と亜鉛を反応させて水素ガスを発生させ、プラチナの触媒作用で点火する」という、かなり本格的な化学反応を利用したものでした。
ただ、当時のライターは今の100円ライターのように小さくはなく、テーブルの上に置く「ポット」のような大きさでした。 しかも、劇薬を使うため危険で、持ち運びには全く向きませんでした。
マッチは「持ち運べる革命」だった
そんな中、 「もっと手軽に、ポケットに入れて持ち運べる着火具はないか?」 と研究されて生まれたのが、「マッチ」です。
「木の棒を擦るだけで火がつく」 という技術は、実は化学的には非常に難しく、ライターの発明から数年遅れてようやく実用化された「ハイテクな小型化技術」だったのです。
まとめ:ハイテク=メカとは限らない
- ライターの発明は1823年
- マッチの発明は1826年以降
- 最初のライターは大きくて危険な装置だった
- マッチは、それを便利にするための「進化形」だった
「シンプルなものほど古い」とは限りません。 もし誰かがマッチを使っているのを見たら、 「フフッ、それはライターより後に生まれた、当時の最新ガジェットなんだぜ」 と心の中でニヤリとしてみてください。見た目はレトロですが、その棒には技術の結晶が詰まっているのです。


コメント