はじめに
地面に行列を作って、せっせとエサを運ぶ「働きアリ」。 その姿は勤勉さの象徴とされています。
なんとなく、力仕事をしているのは「屈強な男たち」というイメージがありませんか? 映画などでも、兵隊アリは男性の声で描かれることが多いですよね。
「実は、あのアリたちは100%『メス(女の子)』です」 エサを運ぶのも、巣を作るのも、敵と戦うのも、すべて彼女たちの仕事。 アリの社会は、完全なる「女系家族」なのです。
オスはどこにいる?
「じゃあ、オスのアリはいないの?」 と思いますよね。 実は、オスもわずかに存在しますが、普段は巣の奥でジッとしています。 彼らには「働く」という機能がそもそも備わっていないのです。
オスの仕事はたった一つ。 「女王アリと交尾をして、子孫を残すこと」 これだけです。
オスの悲しすぎる運命
ある時期が来ると、オスのアリは羽が生えて巣から飛び立ちます(結婚飛行)。 そして、空中で他の巣の女王アリと交尾をします。
しかし、その後の運命は悲劇的です。
- 交尾できたオス: 役目を終えて、そのまますぐに死にます。
- 交尾できなかったオス: 地上に落ちますが、自分でエサをとる能力がないため、野垂れ死にするか、他の虫に食べられて終わります。 (巣に戻ろうとしても、「働かない穀潰しはいらない!」と入れてもらえません)。
つまり、オスのアリは「愛し合って死ぬか、独り身で孤独死するか」の二択しかないのです。
巣にいるのは「お母さんと娘たち」
私たちが普段見ているアリの巣の構成は、以下のようになっています。
- 女王アリ(お母さん): 卵を産み続ける支配者。
- 働きアリ(娘たち): 家事、育児、労働、戦闘のすべてをこなす。
- オスアリ(息子たち): 繁殖期までニート生活、その後すぐ死亡。
アリの社会は、圧倒的に女性が回している社会だったのですね。
まとめ:道端のアリは「彼女たち」
- 働きアリは全員「メス」
- オスは働く機能を持っていない
- オスの役目は「繁殖」のみで、終われば死ぬ
- アリの巣は、お母さんと娘たちの家
今度、地面で重い荷物を運んでいるアリを見かけたら、 「お兄さん、頑張るねぇ」ではなく、 「お姉さん(またはお嬢ちゃん)、力持ちだねぇ!」 と声をかけてあげてください。彼女たちの女子力は、人間界とは桁違いにたくましいのです。


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