はじめに
お弁当や冷凍食品を一瞬で温めてくれる「電子レンジ」。 私たちの生活になくてはならない家電ですが、一体誰がこの仕組みを思いついたのでしょうか?
「天才科学者が、料理を楽にするために長年研究して開発したんでしょ?」 と思うかもしれませんが、 「実は、軍事研究中の『おやつの事故』から偶然生まれました」
きっかけは、研究者のポケットに入っていた「チョコレート」だったのです。
レーダーの研究をしていた
1945年、アメリカの技術者パーシー・スペンサーは、軍事用の「レーダー」の研究をしていました。 敵の飛行機を見つけるために、「マイクロ波(電波)」を発生させる装置(マグネトロン)の実験をしていたのです。
ある日、彼が装置の前に立って作業をしていると、妙なことに気づきました。 「あれ? ポケットの中がベトベトするぞ……」
手を入れてみると、休憩中に食べようと思って入れておいた**「チョコレートバー」が、ドロドロに溶けていた**のです。
チョコが溶けた=熱が発生している?
部屋は暑くないし、体温だけでこんなに急に溶けるはずがない。 「もしかして、さっきの実験装置から出ていた目に見えない電波が、チョコを加熱したのか?」
直感的にそう考えた彼は、すぐに別の食材を持ってきて実験しました。 それは「ポップコーンの種」です。
装置の前に種を置くと……ポン!ポン!と弾けて、見事にポップコーンが出来上がりました。 これが、人類史上初の「電子レンジ調理」が行われた瞬間です。
最初は巨大だった
「電波で水分子を振動させて熱を作る」という仕組みを発見した彼は、すぐに特許を取り、製品化を進めました。
しかし、最初に発売された電子レンジは、
- 高さ:約1.8メートル
- 重さ:約340キロ
- 価格:現在の価値で数百万円 というとんでもなく巨大で高価な代物でした。
当初はレストランや列車食堂などの業務たけでしたが、その後小型化が進み、今の家庭用サイズになったのです。
まとめ:失敗(?)は成功のもと
- 電子レンジは、レーダーの研究中に偶然生まれた
- きっかけはポケットのチョコが溶けたこと
- 世界初のレンジ料理は「ポップコーン」
- 最初は冷蔵庫よりデカかった
もしあの日、スペンサーさんがお腹を空かせていなかったら、あるいはチョコじゃなくて溶けにくいクッキーを持っていたら、電子レンジの誕生は何十年も遅れていたかもしれません。 今日のお昼にレンジを使う時は、 「ありがとう、チョコ好きのスペンサーさん……」 と感謝しながら温めてください。


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