実は、ハーゲンダッツという言葉に「意味はない」!

はじめに

ご褒美アイスの代名詞、「ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)」。 濃厚な味わいと高級感あふれるパッケージで、少し特別な日に食べたくなりますよね。

この「ハーゲンダッツ」という名前、どこの国の言葉だと思いますか? 「なんとなくドイツっぽい?」 「酪農王国デンマークかな?」 そんなふうに、ヨーロッパの伝統ある言葉だと思っている人が大半だと思います。

「実は、ハーゲンダッツという言葉には何の意味もありません」 さらに言うと、「ヨーロッパ生まれでもなく、アメリカのニューヨーク生まれ」なのです。

完全に「造語」だった!

驚くべきことに、ハーゲンダッツという単語は、この世に存在しない「デタラメな造語」です。

創始者のルーベン・マタス氏が、アイスクリームに高級感を持たせるために、 「なんとなくヨーロッパっぽくて、伝統がありそうで、品質が良さそうな響き」 を考え抜き、適当に作った言葉なのです。

特に「デンマーク」の酪農のイメージを取り入れたかったそうで、デンマーク語のような響きを意識したそうですが、実際にはデンマーク語に「ä(ウムラウト)」という文字は使われません。 つまり、完全に雰囲気だけで作られた名前だったのです。

生まれは下町、ニューヨーク

「北欧の大自然の中で作られた」ような顔をしていますが、発祥はアメリカ・ニューヨークのブロンクス。 しかも、創業当初は馬車でアイスを売っていたという、バリバリのアメリカンドリーム企業です。

発売当初のパッケージには、デンマークの地図のイラストまで描かれていました(※中身はニューヨーク産)。 「ヨーロッパの高級品」というイメージ戦略が、あまりにも完璧すぎたため、世界中の人が「これは伝統ある欧州のアイスだ」と信じ込んでしまったのです。

日本でのイメージ戦略も完璧

日本でハーゲンダッツが発売された時も、「高級ホテル」や「デパート」だけで取り扱う戦略をとりました。 そしてテレビCMでは「大人の夜の贅沢」を演出し、徹底的に「憧れのブランド」を作り上げたのです。

もし名前が「ブロンクス・アイス」だったら、ここまでのブランドにはなっていなかったかもしれません。 「意味のない言葉」に「最高級の意味」を持たせた、マーケティングの勝利と言えるでしょう。

まとめ:名前の響きに酔いしれよう

  • ハーゲンダッツという言葉に意味はない(完全な造語)
  • ヨーロッパ発祥ではなく、アメリカのニューヨーク生まれ
  • 「北欧っぽい雰囲気」を出すために作られた名前
  • 味は本物だが、ブランドイメージは計算され尽くしている

次にハーゲンダッツを食べる時は、「この名前、意味ないんだよな…」と思い出しつつ、アメリカ生まれの濃厚な味を楽しんでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

驚きと発見を提供するWebメディア「実は.jp」の公式アカウントです。
信頼できる文献やデータを元に、生活に役立つトリビアや、常識を覆す衝撃の事実を分かりやすく解説しています。

コメント

コメントする

目次