はじめに
目が疲れた時や乾いた時、目薬をさすとスッキリしますよね。 その時、目薬をさした直後に「目をパチパチ」と瞬き(まばたき)をしていませんか?
恐らく9割以上の人がやっているこの行動。 「実は、その瞬きのせいで目薬の効果がほとんどなくなっている」と言われたら、どうしますか?
今回は、眼科医も推奨する「正しい目薬のさし方」と、パチパチしてはいけない理由を解説します。
「パチパチ」すると薬が全部流れてしまう!
目薬をさした直後に瞬きをすると、目のポンプ機能が働き、せっかくさした薬液が「涙点(るいてん)」という目頭にある小さな穴から、鼻や喉の方へ急速に排出されてしまいます。
目薬をさした後に、「口の中が苦い」と感じたことはありませんか? あれは、瞬きによって薬が喉まで流れてしまっている証拠なのです。 つまり、目に効く前に喉へ捨てているようなもの。非常にもったいないのです!
正しいやり方は「じっと目を閉じる」
では、どうすれば目薬の効果を最大化できるのでしょうか? 正解は以下の通りです。
- 目薬を1滴さす(何滴もさす必要はありません。目に入る量は限られています)。
- 瞬きをせず、静かに目を閉じる。
- 目頭(めがしら)を指で軽く押さえる。
- そのまま1分間待つ。
これだけです。 目頭を押さえることで、薬が流れていく「涙点」を塞ぎ、薬液を目の表面に長くとどまらせることができるのです。
まとめ:今日からパチパチ卒業!
- 目薬の後の瞬きは、薬を喉へ流すポンプ運動になってしまう
- 口が苦くなるのは、失敗している証拠
- 正解は「目を閉じて、目頭を押さえて1分待つ」
今まで良かれと思ってやっていた「パチパチ」を止めるだけで、目薬の効き目が変わるかもしれません。 次に目薬を使う時から、ぜひ試してみてくださいね。


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