はじめに
目が疲れた時や、花粉症の時期に欠かせない「目薬」。 さした直後、無意識に「パチパチッ」と瞬き(まばたき)をしていませんか?
「瞬きをした方が、薬が目の全体に行き渡って効果が出そうだから」 という理由でやっている人が大半だと思います。
しかし、眼科医に言わせれば、これは「NG行為」。 せっかくさした目薬の効果を台無しにする、残念な習慣だったのです。
瞬きをすると「ポンプ」が動く
なぜ瞬きをしてはいけないのでしょうか? まぶたの内側には、「涙点(るいてん)」という小さな穴(排水溝)があります。 これは、余分な涙を鼻の奥へ流すための穴です。
瞬きをパチパチすると、この涙点がポンプのように働き、さしたばかりの目薬をものすごい勢いで吸い込んで、鼻や喉の方へ流してしまうのです。
苦い味がするのは「失敗」の証拠
目薬をさした後、しばらくして「口の中が苦い……」と感じたことはありませんか? あれは、副作用などではなく、「目薬が目にとどまらず、喉に流れてしまった証拠」です。
つまり、患部である「目」には薬が残っておらず、ただ喉で薬を味わっただけ……という悲しい状態になっているのです。
正解は「目頭を押さえてじっとする」
では、どうするのが正解なのか? 正しい手順は以下の通りです。
- 目薬を1滴さす(あふれるので1滴で十分)。
- 静かに目を閉じる(瞬きしない!)。
- 指で「目頭(鼻の付け根)」を軽く押さえる。
- そのまま1分間待つ。
目頭を押さえることで、排水溝(涙点)を物理的に塞ぎ、薬が鼻へ流れるのを防ぎます。 こうすることで、薬の成分がしっかりと目の表面に浸透し、効果を最大限に発揮できるのです。
「あふれた分」は拭き取る
ちなみに、目からあふれ出た薬液は、そのままにしておくと皮膚がかぶれる原因になります。 清潔なティッシュで、目の周りを軽く拭き取るのが正解です。 (※この時も、目をこすらないように注意!)
まとめ:目薬は「漬け置き」が基本
- 目薬の後の「パチパチ瞬き」はNG
- ポンプ作用で薬が鼻や喉に流れてしまう
- 「口が苦い」のは、薬が流れてしまった証拠
- 正解は「目を閉じて、目頭を押さえて1分待つ」
今まで何十年も、良かれと思って「パチパチ」していた方。 今日からは、「じっと目を閉じて待つ」スタイルに変えてみてください。 「あれ? 目薬ってこんなに効くんだっけ?」と、その違いに驚くかもしれませんよ。


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