夏の夜に幻想的に光るホタルや、深海を照らす不思議な魚たち。 「生物発光」と呼ばれるこの現象、人間には無縁の話だと思っていませんか?
「人間も光ったら、暗いところで便利なのに」 なんて冗談を言うこともありますが、これはあながち冗談ではありません。
実は私たち人間も、文字通り「光って」います。
これは「オーラ」のようなスピリチュアルな話でも、比喩表現でもありません。 物理的に、あなたの体から常に「光」が放出されているのです。
科学が証明した「光る人間」
東北工業大学の研究チームが、超高感度カメラを使って暗闇の中の人間を撮影したところ、驚くべき事実が判明しました。 人間の体からは、常に微弱な光(生体光子/バイオフォトン)が出ていることが科学的に証明されたのです。
サーモグラフィーのような「熱」ではありません。正真正銘の「可視光線」です。 つまり、私たちは全員、ホタルと同じ「発光生物」の仲間だったのです。
なぜ目に見えないのか?
「じゃあ、なんで隣の人は光って見えないの?」と思いますよね。 その理由は単純です。
実は、人間が発している光が「弱すぎる」からです。
その光の強さは、肉眼で見えるレベルの約1000分の1。 あまりに微弱なため、人間の目の性能では捉えることができません。もし私たちの目が高性能カメラ並みだったら、街ゆく人はみんなボゥッと光って見えるはずです。
1日の中で「一番輝く時間」がある
さらに研究を進めると、面白いことが分かってきました。 人間はずっと同じ強さで光っているわけではありません。
- 顔が一番眩しい: 体の中でも、特に「口元」や「頬」が強く光っています。
- 夕方に輝く: 1日の中で、午後4時頃が最も強く発光し、朝になると暗くなります。
この光の正体は、細胞がエネルギーを生み出す時の「代謝」によるものだと言われています。 つまり、あなたが光っているのは「今、体が一生懸命働いている証拠」なのです。
まとめ
- 実は、人間は常に体から「光(バイオフォトン)」を出している。
- 光が弱すぎる(肉眼の1000分の1)ため、普段は見ることができない。
- 特に「夕方4時頃」に、「顔」のあたりが一番強く光っている。


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