実は、私たちが食べているイチジクの中には「死んだハチ」が入っている

プチプチした食感と甘みが美味しいイチジク。 漢字で「無花果(花が無い果実)」と書きますが、実はあの実の中にある赤い部分こそが「花」です。 では、実の中で咲く花はどうやって受粉するのでしょうか?

実は、実の中に小さな「ハチ」が入り込み、そこで死ぬことで受粉しているのです。

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イチジクコバチの犠牲

イチジクには、共生関係にある「イチジクコバチ」という極小のハチがいます。 メスのハチは、イチジクのお尻の小さな穴から実の中に侵入し、花に卵を産み付けますが、穴が狭すぎるため、入る時に羽がもげてしまいます。 つまり、一度入ったら二度と外には出られません。

ハチは実の中で受粉を助け、そこで力尽きて死にます。

死骸はどうなる?

「えっ、じゃあ私たちはハチの死骸を食べているの?」とゾッとしますよね。 安心してください(?)。ハチの死骸は、イチジクが出す強力なタンパク質分解酵素によって跡形もなく溶かされ、果実の栄養分として吸収されています。

まとめ

私たちが味わっているあの滋味深い甘み。 それは、花の蜜だけでなく、イチジクのために命を捧げた小さなハチの養分も含まれているからこその味なのです。

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