実は、ハトが首を振るのは「歩く反動」ではなかった…?判明した「高性能・手ブレ補正機能」

はじめに

公園のベンチで休んでいると、足元に寄ってくるハト。 彼らの歩き方をじっくり見たことがありますか?

一歩進むごとに、 「クルックー(首をヒョコッ)」 「クルックー(首をヒョコッ)」 と、首を前後に振っていますよね。

まるで音楽に合わせてリズムをとっているように見えますが、 「実はあれ、リズム感は全く関係ありません」 彼らが首を振る理由は、もっと切実でハイテクな理由があるのです。

理由は「景色をブレさせないため」

結論から言うと、あの動きは「眼球のピントを合わせ続けるため」に行っています。 カメラでいうところの「手ブレ補正機能(スタビライザー)」です。

人間は、歩きながらでも眼球をキョロキョロ動かしてピントを合わせることができます。 しかし、ハトの目は顔の横についており、人間ほど自由に眼球を動かすことができません。

そのまま歩くと、景色が流れてしまって何も見えなくなってしまう(映像がブレてしまう)のです。

「振っている」のではなく「残している」

ハトの首振りをスローモーションで見ると、実は「前後に振っている」わけではないことが分かります。 正確には、以下の動きを繰り返しています。

  1. 頭を空間に「固定」する: 体だけが前に進みますが、頭はピタッとその場に残します(ここで景色をしっかり見ています)。
  2. 体に置いていかれそうになる: 首が伸び切る限界まで、頭をその場に残します。
  3. 素早く前に戻す: 限界が来たら、パッと素早く頭を体の位置まで引き寄せます。

つまり、「止まる(見る)→素早く追いつく→止まる(見る)」 これを高速で繰り返しているのが、あの首振りの正体なのです。

ルームランナーに乗せるとどうなる?

この説を証明する有名な実験があります。 ハトを「ルームランナー(動くベルト)」の上に乗せて歩かせると、どうなるでしょうか?

ベルトの速度とハトの歩く速度が同じで、「周りの景色が変わらない」状態になると……。

「ハトは首を振らなくなります」

景色が流れない(ブレない)ので、わざわざ首を固定して補正する必要がないと判断し、体だけでススーッと歩くのです。 この実験結果からも、首振りは「視覚のため」だということが証明されています。

まとめ:ハトは天然のジンバル

  • ハトの首振りは「リズム」ではない
  • 景色がブレないようにするための「手ブレ補正」
  • 「頭を空中に固定して、体だけ進む」を繰り返している
  • 景色が変わらない場所では、首を振らない

最近のスマホやGoProについている「手ブレ補正機能」。 ハトたちは何万年も前から、この高機能を標準装備していたのですね。 次に公園でハトを見かけたら、 「お、今日も手ブレ補正が効いてるねぇ!」 と感心してあげてください。

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