実は、飛行機の「ブラックボックス」は黒くない!発見率を上げるための「派手な色」の秘密

はじめに

飛行機の事故が起きた時、原因究明の鍵として必ず捜索される「ブラックボックス」。 ニュースで「ブラックボックスの解析が待たれます」なんて聞くと、 「きっと、頑丈で重厚な、真っ黒い鉄の箱なんだろうな」 とイメージしますよね。

「実は、ブラックボックスの色は『黒』ではありません」 実際に見たら、「えっ、これなの!?」と拍子抜けするほど「鮮やかなオレンジ色」をしています。

なぜ「オレンジ色」なのか?

これには、非常に合理的で切実な理由があります。 それは、「事故現場で見つけやすくするため」です。

飛行機が墜落する場所は、薄暗いジャングルの奥地や、深い海の底かもしれません。 そんな場所で、もし箱が「黒色」だったらどうでしょう? 闇に紛れてしまったり、焦げた機体の残骸と見分けがつかなくなったりして、発見が困難になります。

だからこそ、自然界で最も目立つ色の一つである「蛍光オレンジ(インターナショナル・オレンジ)」に塗られているのです。 さらに、夜でも見つかるように、光を反射するテープが貼られていたりします。

じゃあなぜ「ブラック」と呼ぶの?

「オレンジボックス」と呼べばいいのに、なぜ頑なに「ブラックボックス」と呼ぶのでしょうか? これにはいくつかの説があります。

  1. 中身が秘密だから説(有力): 科学や工学の世界では、内部の構造が複雑で分からない装置のことを「ブラックボックス」と呼びます。そこから来ているという説。
  2. 昔は黒かった説: 初期の記録装置は、写真のフィルムを使っていたため、感光しないように中が真っ暗(黒い箱)である必要があったという説。
  3. 火災で黒くなる説: 事故の火災で表面が黒こげになって見つかることが多かったから、という説。

いずれにせよ、名前のイメージだけが先行してしまったのですね。

ものすごく頑丈

ちなみにこのオレンジの箱、とてつもなく頑丈です。

  • 3400G(重力)の衝撃に耐える(ジェットコースターの数百倍)
  • 1100℃の火災に30分以上耐える
  • 水深6000mの水圧に耐える

この最強の箱の中に、「ボイスレコーダー(音声)」と「フライトレコーダー(飛行データ)」という2つの重要な記録装置が入っているのです。

まとめ:真実はオレンジ色の中に

  • ブラックボックスは「蛍光オレンジ色」
  • 理由は、事故現場で発見しやすくするため
  • 黒だと闇や残骸に紛れて見つからない
  • 名前の由来は「中身が難解」だから

もしニュースで「ブラックボックスを回収」という映像が流れたら、注目して見てみてください。 捜査員が持っているのは、きっと鮮やかなオレンジ色の箱はずです。 「名前詐欺じゃん!」とツッコミを入れつつ、その頑丈さに敬意を払いましょう。

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