実は、電話の「もしもし」は「お化けじゃない証明」だった

電話に出る時の第一声、「もしもし」。 これがなぜ2回繰り返されるのか、理由を知っていますか？ 「聞こえますか？」の略だと思っている人が多いですが、実はもっとオカルトな理由がありました。

「お化け（妖怪）は、同じ言葉を2回繰り返すことができない」と信じられていたからです。

狐や妖怪への対策

昔の人は、狐が化けたり、妖怪が人にイタズラをしたりすることを本気で恐れていました。 電話という「姿が見えない相手と話す機械」が登場した時、「受話器の向こうにいるのは本当に人間か？ 狐ではないか？」と疑う必要があったのです。

伝承では、妖怪や幽霊には「言葉を2回続けて言えない」という弱点があるとされていました。 そこで、「申し（もし）、申し（もし）」と2回繰り返すことで、「私は人間ですよ、妖怪じゃありませんよ」と身の潔白を証明してから会話を始めていたのです。

まとめ

何気なく使っている「もしもし」。 それは、文明の利器を使いながらも、妖怪の存在を信じていた明治時代の人々の「セキュリティ認証（人間確認）」の名残りだったのです。