上野公園の銅像や、教科書でおなじみの西郷隆盛。 太い眉毛に大きな目、どっしりとしたあの顔。 日本人なら誰でも知っているあの顔ですが……
実はあれ、本人ではありません。西郷隆盛の写真は、この世に一枚も残っていないのです。
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「写真嫌い」すぎて暗殺を警戒?
西郷隆盛は大の写真嫌いでした。「顔を知られると暗殺されやすくなる」と警戒していたとも言われています。 では、私たちが知っているあの顔は誰なのか?
あの有名な肖像画(キヨッソーネ作)は、「顔の上半分は弟」、「顔の下半分は従兄弟」をモデルにして、モンタージュのように合成して描かれた想像図なのです。
妻が叫んだ「うちの人はこんな顔じゃない!」
上野の西郷さんの銅像が完成し、除幕式が行われた時のこと。 招待された西郷の奥さん(糸子)は、幕が下ろされて銅像が現れた瞬間、腰を抜かしてこう叫んだと言われています。
「宿ンし(うちの主人)は、こげな人じゃなか!!」
最愛の妻が「似てない」と全否定するほど、あの銅像は本人とは別人だったのです。
まとめ
私たちが「西郷どん」として親しんでいるあの顔は、親戚の顔を継ぎ接ぎして作った「バーチャル・サイゴウ」でした。 本物の西郷さんがどんな顔をしていたのか、それは歴史の闇の中です。


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