はじめに
ツギハギだらけの体に、首に刺さったボルト。 「フランケンシュタイン」といえば、誰もがあの恐ろしい怪物をイメージしますよね。 映画やアニメ、ゲームなどでも、あの姿のキャラクターが「フランケン」と呼ばれて親しまれています。
しかし、原作の小説を読んでみると、衝撃の事実に気づきます。 「実は、あの怪物の名前はフランケンシュタインではありません」
それどころか、「彼には名前すらありません」。
フランケンシュタイン=作った人の名前
では、「フランケンシュタイン」とは一体誰のことなのでしょうか? それは、怪物を生み出した「科学者の名前(ヴィクター・フランケンシュタイン)」です。
つまり、
- フランケンシュタイン: 作った博士(人間)
- あの巨人: 作られた人造人間
が正しい認識なのです。 私たちは、生みの親の名前を、間違って子供(怪物)につけて呼んでしまっているのです。
怪物の本当の名前は?
「じゃあ、怪物の名前は何ていうの?」 気になりますよね。
実は、原作者メアリー・シェリーが書いた小説の中で、怪物は一度も名前で呼ばれることはありません。 ただひたすら、 「怪物(The Monster)」 「悪魔(The Daemon)」 「それ(It)」 と呼ばれ続けます。
自分の生みの親である博士からさえも、最後まで名前をつけてもらえなかったのです。 これが、この物語の最も悲しいポイントです。
なぜ勘違いが広まった?
なぜ世界中で「怪物=フランケンシュタイン」という誤解が定着してしまったのでしょうか? 原因は、1931年に公開されたホラー映画『フランケンシュタイン』の大ヒットだと言われています。
この映画で、ボリス・カーロフ演じる怪物のビジュアルがあまりにも強烈だったため、 「映画のタイトル(フランケンシュタイン)=あの怪物の名前」 として、人々の記憶に刻まれてしまったのです。
まとめ:本当の怪物はどっち?
- フランケンシュタインは「博士の名前」
- あの巨人は「名もなき怪物」
- 名前さえつけてもらえなかった悲しい存在
- 映画の影響で誤解が広まった
物語の中で、怪物は知性を持ち、愛を求めますが、その醜い見た目のせいで人間たちから拒絶され続けます。 そして、自分を作ったのに責任も取らず、名前さえくれなかった博士を憎むようになるのです。
「名前すら与えなかった博士こそが、冷酷な『本当の怪物』ではないか?」 この作品は、そんな深いテーマを問いかけているのかもしれません。


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