実は、国会議事堂には「誰も乗っていない台座」がある!銅像が3人しかいない理由と、空席に込められた深い意味

はじめに

ニュースでよく見る、日本の政治のシンボル「国会議事堂」。 あの中央塔の真下にある「中央広間」は、法隆寺の五重塔がすっぽり入るほどの巨大な空間です。

そこには、日本の議会政治の基礎を築いた偉人たちの「銅像」が立っています。

  • 板垣退助(自由民権運動の指導者)
  • 大隈重信(日本初の政党内閣を組織)
  • 伊藤博文(初代内閣総理大臣)

この3人は有名ですが、実は広間の四隅には「台座が4つ」あるのです。 しかし、4つ目の台座には誰も乗っていません。ただの「空っぽの台座」が、ポツンと置かれているだけなのです。


誰を乗せるか揉めた?

なぜ1つだけ空いているのでしょうか? 建設当時(昭和11年)、誰を4人目にするかで議論になりましたが、 「3人までは決まったけど、4人目が決められない!」 「西郷隆盛だ!」「いや、大久保利通だ!」 と意見が割れてしまい、結局「とりあえず空けておこう」となった……という説があります。

しかし、現在ではもっと「哲学的でカッコいい理由」が語り継がれています。


「政治は未完成である」

その理由とは、 「政治に完成はない。未完成であることを忘れないために、あえて空けてある」 というものです。

もし4つすべて埋めてしまったら、「日本の政治はこれで完成した」と満足してしまうかもしれない。 だから、一つを空席にすることで、 「我々はまだ道の途中だ」 と、政治家たちに戒めを与えているというのです。


4人目は「あなた」かもしれない

さらに、もう一つのロマンチックな解釈があります。 それは、 「将来、この3人を超えるような偉大な政治家が現れた時、その人物がここに立つ」 という、未来への期待です。

修学旅行生や見学者に対して、ガイドさんはこう説明することもあります。 「この4つ目の台座に立つのは、未来の総理大臣である、皆さんの中の誰かかもしれません」

空っぽの台座は、未来の英雄のための「予約席」なのです。


ちなみに「松の盆栽」が乗っている

現在、この空の台座の上には、殺風景にならないように「松の盆栽」が置かれています。 (※たまに「4人目は松の木だ」とジョークにされます)

しかし、その松の下には、日本の未来を背負う誰かが現れるのを、90年近く静かに待ち続けている「空席」があるのです。


まとめ:未完のシンボル

  • 国会議事堂の中央広間には、4つの台座がある
  • 銅像があるのは「板垣退助・大隈重信・伊藤博文」の3人だけ
  • 4つ目は空席で、現在は松の盆栽が置かれている
  • 「政治は未完成」という戒めや、「未来の偉人を待つ」という意味が込められている

堅苦しい国会議事堂の中に、こんな「余白(遊び心)」があるなんて素敵ですよね。 もし国会見学に行く機会があったら、3人の偉人だけでなく、 「ここが俺の指定席か……」 と、4つ目の台座を眺めて野望を抱いてみるのも面白いかもしれません

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