実は、元旦」と「元日」は意味が全く違う!「元旦の夜」と言うと笑われてしまう理由

はじめに

いよいよお正月。 年賀状やメール、SNSで新年の挨拶をする機会も多いと思います。

その中で、 「2026年 元旦」 「2026年 元日」 という言葉を使いますが、この2つの違いを正しく説明できますか?

「どっちも1月1日のことでしょ? 同じ意味じゃないの?」 と思っているあなた。 「実は、この2つは指している『時間』が明確に違います」

もし「元旦の夜に飲みに行こう!」なんて言ってしまうと、詳しい人からは「えっ?」と笑われてしまうかもしれません。

決定的な違いは「旦」の字

2つの違いは、漢字の形を見れば一発で分かります。

  • 元日(がんじつ) 1月1日の「まる1日(24時間)」のこと。
  • 元旦(がんたん) 1月1日の「朝(午前中)」のこと。

なぜなら、「旦」という字をよく見てください。 「日(太陽)」の下に「一(地平線)」がありますよね。 これは、「地平線から太陽が昇ってくる様子(日の出)」を表した漢字なのです。

つまり、元旦とは「元日の朝」「初日の出の頃」という意味しか持っていません。

「元旦の夜」は矛盾している

ですので、 「元旦の夜、親戚が集まった」 という使い方は、 「1月1日の朝の夜」と言っていることになり、言葉として矛盾してしまうのです。 (「朝飯前の晩ご飯」と言っているようなものです)。

夕方や夜のことを指したい場合は、「元日の夜」と言うのが正解です。

年賀状はなぜ「元旦」?

「でも、年賀状には『令和〇年 元旦』って書くよね?」 それは、年賀状が基本的に「1月1日の朝(午前中)」に配達されるものだからです。 「新しい年の朝に読んでね」という意味で、元旦と書くのがマナーとして定着しています。

もし、出しそびれて1月1日の午後に届きそうな場合や、SNSで夜に投稿する場合は、厳密には「元日」とした方がスマートかもしれません。

まとめ:大人の使い分け

  • 「元日」は1月1日の全日
  • 「元旦」は1月1日の朝だけ(旦=日の出)
  • 「元旦の夜」は間違い
  • 年賀状は朝届くから「元旦」でOK

今年の年賀状やSNSの挨拶文、送信ボタンを押す前に一度チェックしてみてください。 「あ、今はもう午後だから『元日』にしておこう」 そんなちょっとした気遣いができると、日本語の上級者ですね。

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