エジプトの巨大なピラミッド。 映画や漫画の影響で、「ムチを持った監督官に叩かれながら、奴隷たちが嫌々石を運ばされている」というシーンを想像しませんか?
実は近年の研究で、そのイメージは間違いだったことが判明しています。
目次
労働環境が「ホワイト企業」すぎた
ピラミッド建設に関わっていたのは、奴隷ではなく「給料をもらって働く一般労働者(今で言う公務員や建設作業員)」でした。 発掘された遺跡から、彼らの驚くべき待遇が明らかになっています。
- パンとビールが支給される(給料代わり)
- 肉を食べてスタミナをつけていた(骨が出土している)
- 怪我をしたら治療を受けられた
- 「二日酔い」で欠勤しても許された
なんと、当時の「出勤簿」のような記録には、「昨日はビールを飲みすぎて二日酔いなので休みます」という欠勤理由まで残っていたのです。
なぜ作ったの?=「失業対策」説
では、なぜあんな巨大なものを作ったのか。 王様の墓という理由以外に、「ナイル川が氾濫して農作業ができない時期の、農民への失業対策(公共事業)」だったという説が有力です。
農民たちは「畑仕事ができない間、王様が飯とビールを食わせてくれるぞ!バイトに行こう!」という感覚で、ピラミッド建設に参加していたのかもしれません。
まとめ
あの巨大な石の塊は、苦しみと悲劇の結晶ではなく、「ビールうめぇ!」「明日仕事だりぃな〜」と言いながら働く、古代のエジプト人たちの活気に満ちた「公共事業」の跡地だったのです。


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