アイスクリームの王道、バニラ味。 あの甘くて幸せな香りは、当然「バニラの実(バニラビーンズ)」から来ていると思いますよね?
実は、かつてバニラ香料として使われていたのは「ビーバーの肛門」から出る分泌液でした。
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「カストリウム」という衝撃の正体
ビーバーには、お尻に「香嚢(こうのう)」という袋があり、そこから「カストリウム」という黄色の液体を出して縄張りを主張します。 驚くべきことに、このお尻から出る液体の匂いが、人間には「甘くて芳醇なバニラの香り」に感じられるのです。
そのため、昔の香水や食品添加物(天然香料)として、ビーバーのお尻の成分が重宝されていました。
今は使われてるの?
安心して(?)ください。現在はカストリウムの採取が難しいため、ほとんどが「木材」や「石油」から合成された人工バニラ(バニリン)に変わっています。 しかし、一部の高級香水や、ごく稀な食品添加物として「海狸香(かいりこう)」という名前でひっそりと使われていることも……。
まとめ
あなたがウットリしているその甘い香り。 もしかしたら、野生のビーバーが森の中で「ここは俺の場所だ!」とお尻を擦りつけた時の匂いと同じ成分かもしれません。


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