はじめに
カレー、コロッケ、フライドポテト。 私たちの食卓に欠かせない野菜「ジャガイモ」。
畑の土の中から掘り起こされる姿を見れば、誰だって 「植物の根っこの部分が大きくなったんだな」 と思いますよね。
「実は、ジャガイモは『根』ではなく『茎(くき)』です」 同じ土の中で育つサツマイモやニンジンとは、植物学的な分類が全く違うのです。
ジャガイモ=地下の茎
ジャガイモの正体は、「塊茎(かいけい)」と呼ばれる、地下にある茎が養分を蓄えて肥大したものです。 つまり、土に埋まっているだけで、本質的には地上にある茎と同じパーツなのです。
一方で、
- サツマイモ
- ニンジン
- ダイコン
- ゴボウ
これらはすべて、正真正銘の「根(塊根・直根)」です。 ジャガイモだけが、仲間外れの「茎」なのです。
「茎」である決定的な証拠
「土の中にあるのに、なんで茎だと言い切れるの?」 それには、ジャガイモ特有の「ある特徴」が証拠になります。
それは、ジャガイモの「芽(め)」です。 ジャガイモの表面にあるくぼみ(芽が出る部分)をよく見ると、規則正しくらせん状に並んでいます。 これは、地上の茎から葉っぱが生える順番と同じ法則なのです。
また、ジャガイモを太陽の光に当てておくと、皮が「緑色」に変色しますよね? これは、茎が葉緑素を作って光合成をしようとしている証拠です(根っこは光に当てても緑にはなりません)。
毒があるのも「茎」だから
ジャガイモの芽や、緑色になった皮には、「ソラニン」という毒が含まれていることは有名です。 植物にとって、茎や葉は外敵(虫や動物)に食べられやすい場所。 だからこそ、毒を持って身を守ろうとする性質があるのです。
一方、サツマイモなどの「根」には、基本的に毒はありません(芽が出ても食べられます)。 これも、茎と根の大きな違いですね。
まとめ:フライドポテトは「フライドステム」
- ジャガイモは、肥大した「地下の茎」
- サツマイモやニンジンは「根」
- 光に当たると緑になるのが茎の証拠
- だから芽に毒がある
今日から、フライドポテトを食べる時は、 「これは根っこじゃない、『揚げた茎』を食べているんだ……」 と意識してみてください。 味は変わりませんが、植物の不思議な生命力を感じられるかもしれません。


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