はじめに
お風呂で頭を洗っている最中。 「あれ? 今どっちのボトルを持ったっけ?」 と、シャンプーとリンス(コンディショナー)を間違えて出してしまった経験はありませんか?
特に、シャンプー中で目が開けられない時や、視力が弱い方にとっては、似たようなボトルを見分けるのは大変です。
「実は、シャンプーのボトルにだけ、触れば分かる『ギザギザ』がついている」 という事実をご存知でしょうか?
ボトルの側面や頭を触ってみて
今夜、お風呂場にあるボトルをチェックしてみてください。
- シャンプー: ボトルの側面、またはポンプの頭の部分に、「ギザギザ(刻み)」や「ポッチ(突起)」がついています。
- リンス・コンディショナー: ギザギザはなく、「ツルツル」しています。
メーカーが違っても、このルールはほぼ共通しています。 つまり、「ギザギザしている方がシャンプー」と覚えておけば、もう二度と間違えることはありません。
きっかけは「消費者の苦情」
なぜこんな印がついたのでしょうか? きっかけは1990年頃、大手メーカーの花王に寄せられたお客様の声でした。
「洗髪中は目をつぶっているから、形が同じだと区別がつかない」 「目が悪いので、眼鏡を外すお風呂場では文字が読めなくて困る」
こういった切実な悩みを聞いた開発チームが、 「誰でも指先だけで分かる印をつけよう!」 と考案したのが、このギザギザ(刻み)だったのです。
実は日本発の「世界標準」へ
当初は花王だけのアイデアでしたが、 「これは素晴らしい発明だ! みんなでやろう!」 と業界全体が賛同し、日本中のメーカーがこのギザギザを採用しました。
今では「JIS規格(日本産業規格)」に定められているほか、「ISO規格(国際標準化機構)」としても採用され、日本だけでなく世界中のシャンプーボトルにこの「優しさの印」が広まっています。
まとめ:指先のユニバーサルデザイン
- シャンプーには「ギザギザ」がある
- リンスは「ツルツル」
- 「目をつぶっていても分かるように」という優しさから生まれた
- 日本から世界へ広がった共通ルール
これぞまさに、年齢や障害の有無に関わらず、誰もが使いやすい「ユニバーサルデザイン」の代表例です。 今夜お風呂に入ったら、指先でその「ギザギザ」を探して、開発者たちの優しさに触れてみてください。


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