実は、イチゴの赤い部分は「実」ではなく「茎」だった

はじめに

コンビニやスーパーのスイーツコーナーが、イチゴ一色になる季節ですね。 甘酸っぱくて真っ赤なイチゴは、子供から大人まで大人気です。

さて、ここでクイズです。 「イチゴの『実(果実)』は、どこの部分でしょうか?」

「え? どう見てもあの赤い部分でしょ?」 「甘くて美味しいところが実に決まってるじゃん」

そう思いますよね。 しかし、植物学的に見ると、私たちが美味しそうにかじりついているあの赤い部分は、果実ではありません。 では、本当の実はどこにあるのか?

正解は……表面についている**「あの細かいツブツブ(種みたいなやつ)」**なのです。


赤い部分は「茎」が変形したもの

「えっ、あれが実なの!?」と驚きますよね。 詳しく解説しましょう。

私たちが「実」だと思って食べている赤い部分。 あれは専門用語で「花托(かたく)」と呼ばれる部分で、なんと「茎(くき)」が分厚く膨らんだものなのです。 つまり、私たちはイチゴの「極太の茎」を「甘いね〜」と言って食べていることになります。

イチゴは、動物や鳥に目立つ色で「ここにあるよ!」とアピールし、食べてもらうために茎を甘くジューシーに進化させたのです。


ツブツブの1つ1つが「果実」

では、表面にある無数のツブツブは何なのか。 一般的には「種」と呼ばれていますが、厳密にはあれこそが「痩果(そうか)」と呼ばれる果実です。

あの小さなツブの「殻」の中に、さらに小さな「本当の種」が入っています。 (栗をイメージすると分かりやすいです。硬い皮の中に中身がありますよね。あの構造が小さくなったものが、イチゴのツブツブです)

つまり、イチゴを1粒食べるということは、「200個〜300個のフルーツ(果実)を一気に食べている」ということになるのです。 なんだかすごく贅沢な食べ方をしている気分になりませんか?


イチゴは「野菜」って本当?

ついでにもう一つ、よくある論争です。 「イチゴは果物なのか? 野菜なのか?」

農林水産省の分類(生産段階)では、イチゴは「野菜(果実的野菜)」に分類されます。 理由はシンプルで、

  • 木になるもの=果物(果樹)(リンゴ、ミカン、ブドウなど)
  • 草になるもの=野菜(イチゴ、スイカ、メロンなど) と決められているからです。

しかし、スーパーや消費者の感覚(消費段階)では、当然「果物(フルーツ)」として扱われています。 「野菜だからサラダに入れなきゃ!」と無理に思う必要はありません。 「生まれは野菜、育ちは果物」といったところでしょうか。


まとめ:茎を食べて、種を残す

  • イチゴの赤い部分は「実」ではなく「茎(花托)」
  • 本当の実は、表面の「ツブツブ」
  • 分類上は「野菜」の仲間

普段何気なく食べているイチゴですが、 「この赤い茎、甘くて美味しいな…」 「今、果実を200個噛み砕いたぞ…」 と思いながら食べると、いつもとは違った味わいになるかもしれません。

ショートケーキの上のイチゴを見る目が、今日から少し変わりそうですね。

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