はじめに
選挙の当選祝いや、受験の合格祈願でおなじみの「だるま(達磨)」。 丸っこくて赤い、愛嬌のある姿をしていますよね。
しかし、よく考えてみてください。 なぜ、だるまには「手」も「足」もないのでしょうか? ただのデザイン? それとも起き上がりこぼしにするため?
いいえ、違います。 あれは、モデルになった人物が「修行のしすぎで、本当に手足を失ってしまった姿」だからなのです。
伝説の僧侶「達磨大師」
だるまのモデルは、実在したインドの僧侶であり、禅宗の開祖である「達磨大師(ぼだいだるま)」です。 彼は「面壁九年(めんぺきくねん)」という、とんでもない修行を行いました。
それは、「壁に向かって座禅を組み、9年間、一言も喋らず、一度も立たずに瞑想し続ける」というものです。
手足が腐り、まぶたを切り捨てた
9年間もじっと動かずにいた結果、彼の手足はどうなったか? 伝説によると、血流が止まって腐ってしまい、最終的にポロリと落ちてしまった(萎縮して動かなくなった)と言われています。 (※諸説あり、衣の中で組んでいるだけという説もありますが、日本の「だるま」の形状は「手足がない状態」を表現しています)
さらに、だるまの特徴である「カッっと見開いた目」。 これも、修行中にどうしても眠気が襲ってきたため、 「二度と目が閉じないように、自分の『まぶた』を切り取って捨てた」 という逸話から来ています。
「赤色」は魔除けの色
だるまが全身「真っ赤」なのも理由があります。 古来より、赤色は「魔除けの色」とされており、当時恐れられていた感染症(天然痘など)から身を守るために塗られたと言われています。
つまり、だるまとは、 「手足がなくなるほどの忍耐力」と「まぶたを切り捨てるほどの集中力」、そして「病気を寄せ付けない生命力」を詰め込んだ、最強のパワースポットのような存在なのです。
まとめ:可愛い顔して中身はハード
- 縁起物の「だるま」には、モデルになった僧侶(達磨大師)がいる
- 手足がないのは、9年間の座禅で手足が腐って落ちた伝説からきている
- 大きな目は、眠気を防ぐために「まぶた」を切り捨てた姿
- 「七転び八起き」の精神は、この壮絶な修行から生まれた
あんなに可愛らしい見た目のだるまさんが、実は「手足腐敗・まぶた切断」というスプラッターな状態だったとは……。 次に目入れ(願いを込めて目を描く)をする時は、「あなたのド根性を少し分けてください」と敬意を込めて行いましょう。


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