【神秘】脳がないのに「東京の地下鉄」を完全再現!?実は、粘菌が持つ「人類を超えた知性」のミステリー

はじめに

森の朽ち木や落ち葉の裏にいる、黄色くてドロドロした生物、「粘菌(変形菌)」。 見た目はただのスライムやカビのようで、脳みそもなければ、神経すらありません。 ただの単細胞生物です。

しかし、もし彼らに「都市設計(インフラ整備)」を任せたら、人間のエンジニアなど足元にも及ばないかもしれません。

実は、この粘菌を使ったある実験で、彼らは「東京の鉄道網(関東の路線図)」とほぼ同じネットワークを、自力で作ってしまったのです。


伝説の「粘菌・鉄道実験」

2000年、北海道大学の研究チームが行った実験は、世界中に衝撃を与えました。 (※この研究は後にイグ・ノーベル賞を受賞しています)

  1. シャーレ(実験皿)の中に、関東地方の地図を再現する。
  2. 「東京駅」や「横浜駅」など、主要な都市の場所に、粘菌の好物である「オートミール(エサ)」を置く。
  3. 真ん中の東京駅に、粘菌を置く。

すると、粘菌はどう動くでしょうか? 普通に考えれば、適当に広がってエサを食べるだけですよね。 しかし、彼らは違いました。


人間より賢いルート選択

粘菌は最初、全体にベワーッと広がります。 しかし、エサ(都市)の場所を見つけると、 「ここはエサがないから無駄だ」 と判断し、不要なルートの細胞を引っ込め始めました。

そして数時間後。 残った粘菌の形を見て、研究者たちは鳥肌が立ちました。

そこには、実際の「JRや私鉄の路線図」とそっくりな、無駄のない完璧なネットワークが出来上がっていたのです。 しかも、一部のルートに関しては、人間の作った路線よりも「さらに効率的で、災害(断線)にも強いルート」を提案していたのです。


「巡回セールスマン問題」を解く

これは数学の世界で「巡回セールスマン問題」と呼ばれる、非常に難しい難問です。 「複数の都市を、最も効率よく、最短距離で回るにはどう繋げばいいか?」 これを計算するには、スーパーコンピューターでも膨大な時間がかかります。

しかし、脳を持たない粘菌は、ただ「生きるために最適化した」だけで、この難問をあっさりと解いてしまったのです。 彼らは計算しているわけではありません。 「無駄を極限まで削ぎ落とす」という自然のプログラムが、結果として数学的な「最適解」を導き出したのです。


脳がなくても「知性」はある?

この実験結果は、私たち人間に大きな問いを投げかけました。 「知性とは、脳みその中にあるものではないのかもしれない」

脳も神経もないアメーバのような生物が、高度なネットワークを作り、リスク管理(予備のルート確保)まで行っている。 もしかすると、地球という自然そのものが、最初から「巨大な計算機(コンピューター)」として機能しているのかもしれません。


まとめ:最強のエンジニアは足元にいる

  • 粘菌(スライム状の生物)は脳も神経も持たない単細胞生物
  • 主要都市にエサを置いた実験で、「東京の鉄道網」を再現した
  • 人間が計算するよりも早く、効率的で災害に強いルートを設計した
  • 「知性」とは脳が必要なものではなく、生命そのものに宿る機能かもしれない

次に森を歩いて、黄色い粘菌を見つけたら、敬意を払ってください。 彼らはただのカビではありません。 人類最高の都市計画家でも敵わない、「究極のミニマリスト・エンジニア」なのですから。

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